Sho tanakaProjects:NOWHR
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NOWHR

< 概要 >

デザイン力向上を目的とした設計課題の一環として、アパレルD2Cブランド「NOWHR」のECトップページを設計。与えられたブランド設定・VI・クリエイティブブリーフをもとに、「価格競争に陥りやすいD2Cアパレルをいかに世界観で選ばれるブランドにするか」という事業課題を、情報設計とビジュアルディレクションでどう解決するかを検証した個人課題。

< プロジェクト背景 >

D2Cアパレルは参入障壁が低く、価格訴求に陥りやすい構造的な課題を抱えている。NOWHRはその中で「トレンドに乗らない、自分の個性を出せる」という立ち位置で差別化を図るブランドとして設定されており、ターゲットは20代後半〜30代、トレンド消費に疲れつつも個性は諦めたくない層。この設定を踏まえ、コピーやビジュアルだけでなく、サイト全体の情報設計・体験設計で"世界観への納得感"をどう作るかが問われる課題だった。

< 課題 >

ECという業態上、①実物を見られない・試着できないことへの不安、②無名ブランドへの警戒心という2つの心理的抵抗がある。加えて、③ブランドコンセプト「NOWHERE(どこにも属さない)× NOW HERE(いま、ここにいる自分)」という抽象度の高いダブルミーニングを、初見のユーザーに一目で誤解なく伝える必要があった。エモーショナルな世界観を作り込みすぎるとブランドへの警戒心が強まり、逆に説明的にしすぎると世界観が壊れる、というバランスが最大の難所だった。

< 戦略/アプローチ>

警戒心の解消(ロジカル面)/

生地のテクスチャクローズアップや、複数体型(160cm/170cm)での着用画を配置し、"実物を見られない不安"に対して視覚的な情報量で応える設計にした。

世界観の伝達(エモーショナル面)/

VIで指定された漆黒・オフホワイト・アースカラーのミニマルな配色と、コンクリート建築や秋の自然光の中でのロケーション撮影を活かし、作り込みすぎない自然体の表情でブランドの空気感を伝える構成にした。

コンセプトの翻訳 /

「UNFOLD(ひらく)」というコレクションテーマを、NOWHRのワードマークを大きく展開するセクションや、シンプルな動線(Home / Collections / Contact)に反映し、抽象的なコピーを情報設計のシンプルさで裏付けた。

< 成果/学び >

このプロジェクトを通じて、ブランド設定やVIといった"すでに決まっている戦略"を渡された場合でも、デザイナーの役割は単なる装飾ではなく、その戦略のどの要素をどの順番で・どの強度で見せるかを判断すること自体が戦略的意思決定であるという理解を得た。特に「エモーショナルな体験」と「ロジカルな安心材料」を同一ページ内でどう配分するかは、KPI(リピート率・客単価)に直結する設計判断であり、ビジュアルディレクションと事業成果の接続を意識する訓練になった。

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